出張などでクラスを空けたとき、補填に入ってくれた先生から、
「ごろう先生のクラスの子達は、自分達で朝の会が進められるんですね。」
と声を掛けていただくことがあります。
子ども達が自分達だけで朝の会を進められると、担任も安心して教室を空けられますね。
子ども達だけで朝の会を進めるには、いくつかのポイントがあるので紹介します!
- 先生がいないと朝の会が始まらない…
- ポイント①【マニュアル化が鍵!】
- ポイント②【時間の確認】
- ポイント③【台本の用意】
- ポイント④【振り返りを大切に】
先生がいないと朝の会が始まらない…
よくある悩みですが、これは、先生が色々とやりすぎていることが原因です。
「さぁ、朝の会を始めるよ!」
「本をしまってね!」
「日直さん、前に出ましょう!」
先生が声をかける場面が多いと、子ども達は指示待ちになります。
こういった声かけや指示は、全て子ども達に任せましょう。
ポイント①【マニュアル化が鍵!】
子ども達が自分達だけで物事を進められないのは、
「いつ、何を、どうすればいいか」が、わからないからです。
先生達は、つい「自分達で考えて行動できるようになろう!」と子ども達に求めがちですが、これは中々難しいことです。
「○○のときは△△する」「□□のときは●●する」と、細かい場面まで行動をマニュアル化することで、子ども達も安心して過ごすことができます。
ポイント②【時間の確認】
まずは、時間の確認です。
朝の会を何時何分から始めるか、意識していない子が、実はクラスにはたくさんいます。
「朝の会は先生が来てから始まるもの」と思っている子もいます。
なので、「先生がいなくても8時25分になったら日直が前に出る」などの約束をしっかり決めておきましょう。
ポイント③【台本の用意】
次に、台本を用意します。
「しずかにしてください。」
「これから朝の会を始めます。」
「挨拶をします。起立。」
「健康観察です。当番さんお願いします。」
など、朝の会で話す言葉を一言一句全て書いた台本を用意し、教卓などに置いておきます。
(私はラミネートし、リングを通したものを、黒板横の壁に引っ掛けています。)
これで、「何を言えばいいのかわからない」という問題は解決します。
ポイント④【振り返りを大切に】
【時間の確認】【台本の用意】で、「いつ何をどうすればいいか、わからない」問題は、ほとんど解決します。
ですが、いざ始めてみると、すぐには上手く出来ないことがほとんどです。
そういった場合、「前に言ったよね!」と先生が注意しても、あまり効果がありません。
そこで、振り返りを大切にしましょう。
「日直が休みで、どうすればいいかわからなかった」
→その日の日直が休みのときは、次の日の日直がやることにしよう。
「みんなが本読みをやめてくれなかった」
→日直は、「本をしまってください」と言おう。
「当番が休みで健康観察が出来なかった」
→当番が休みの時は、日直が代わりに仕事をしよう。
などなど。
先生主導で決めてもよいですが、
「じゃあどうすればいいと思う?」と、子ども達と対話を重ねながら決めていくことができるとベストです。
いかがでしたでしょうか?
子ども達が主体的に動く、素敵な朝の時間を目指しましょう!