#5時間目<宿題>

指導

宿題について、年度初めに、クラスで必ず子ども達にする話すがあります。

T:「宿題って、英語でなんていうか知っている?」

S:「え?知らない。何だろ?」

S:「勉強だからstudyじゃない?home studyだ!」

T:「実はね、home workっていうんだよ。」

S:「work?どういう意味?」

T:「workは仕事っていう意味だよ。」

S:「仕事?宿題って仕事なの?」

T:「大人になったら、『○日までに△△を作って提出すること』っていう仕事がたくさんあるんだよ。期限までに仕事を終わらせるのはとても大切なことで、できないと周りに迷惑をかける。宿題も、先生から出されたものを家でやって、明日までに出すっていう期限があるよね。将来みんなが立派に仕事をするための、大切な練習の一つでもあるんだよ。もちろん、授業の予習•復習にもなるしね。」

S:「へぇー、そうなんだ。」

T:「仕事だから、やってもやらなくてもいいものじゃないよ。やらなきゃいけないものなんだ。だから、宿題は毎日きちんと提出するように。」

S:「えー…できるか不安だなぁ…」

T:「そうだよね。忘れることもあるよね。上手く出来ない日もあるはず。先生も、仕事の期限がどうしても守れない時があるよ。」

S:「えー!!そうなの?」

T:「うん。そういうときは、まず、正直に謝ります。『ごめんなさい、忘れてしまいました。』ってね。次に、これからどうするかを言います。『明日持ってきます。』とか、『○時までに終わらせます。』とかね。そういうと、ほとんどの場合、相手の人は許してくれるよ。」

S:「なるほど。」

T:「人間だからミスして当然。大事なのは、ミスしたあとの行動です。宿題を出すことで、それを覚えていこうね。」

ざっというと、こんな感じ。

世の中では宿題不要論もあります。考え方は人それぞれなので、不要論を否定はしません。

なので、宿題を出す場合、「先生はなぜ宿題を出すのか」という説明を、子ども達にも丁寧に伝えると良いかと思います。

また、もう一つ大切なことは、毎日きちんと提出している子の行動を価値づけることです。

それをしないと、真面目に提出している子と、提出したりしなかったりしている子との間で不公平感が生まれます。

そこで、学期末などに、一度も宿題を忘れなかった人を紹介したり、表彰したりする活動を取り入れてもいいですよね。

宿題の提出という毎日の活動を通して、「毎日コツコツ続けることは難しく尊い行為である」という雰囲気を、教室の中で醸成していけるといいですね。

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